CocktaiL AWABI
カクテルアワビ

煮貝やバターステーキなど加熱処理後はパンケーキの様に柔らかくなることから
御年寄からお子様までサッパリと楽しめるアワビです。


ケープタウン



「南アフリカ養殖アワビの歴史」

1998年の6月であったと記憶しますが、フランスの貿易会社より南アフリカ共和国で鮑の養殖を手がけ始めた企業があるが日本国でマーケティングして欲しいとの依頼が飛び込んできました。日本マーケットの今後を想像予測致しますとやはり簡単に判断出来ることではないと思いサンプルの依頼をしました。  
南アフリカ共和国からの輸入ルートは非常に危険度の高い環境が重なります。養殖地ケープタウンと言う町です。南アフリカ共和国の最南端地域の冬は雪が降り夏は日本の夏と同じ様に30〜40℃に至る所で、ペンギンや鯨の多く生息することでも世界的に知られている地域から生きたまま日本まで活物パックして出荷出発されます。 輸出はもちろん航空便を利用します。出発はケープタウンから出ましてヨハネスブルクを経由し、香港もしくはクアラルンプールを経由して日本へ到着しますが、運搬時間は輸出用の活パックをしてから36時間要して弊社に到着しますので、先に話しましたが大変にリスクのある輸入となります。南アフリカ、フランス、日本の三国貿易の共同技術を駆使いたしまして成し遂げました。
このケープ鮑は、「ミダエアバロニ」という学名がついており古くからマゼラン海峡の海に生息する貝です。この天然の鮑を親貝にして種苗養殖されたのがこのアワビで、出荷サイズは小ぶりで50〜70g、70〜90g、90〜110gがメインサイズに仕分けされ輸出される為、呼び名は「カクテルアワビ」と命名されました。
味はさっぱりとした磯臭さが抑えられた種で、食感も柔らかく厚みのある身質で刺身で食べる際にソフトに食べれます。煮貝やバターステーキなど加熱処理後はパンケーキの様に柔らかくなることから御年寄からお子様までサッパリと楽しめるアワビです。2022年4月現在は加工用としての輸入がメインで見かける程度にとどまり、弊社の場合は日本国内需要の高まるシーズンに合わせて活物として輸入搬入をしております。  
一部の企業及びマーケットからは絶大なる指示を頂いてい事もお伝え致します。

Ear shell made in Korea
韓国産養殖アワビ


全南道ワンド市

「韓国産養殖アワビの安定輸入まで」

2003 年5 月に私たちは韓国へタラバ蟹の買い付けへ向かった。
韓国、北東部の港にロシア蟹漁船の入港が頻繁にあり多量の買付が可能であるという情報を掴んだ。
韓国の輸出商社の案内のもと現地に飛び、日本向け輸出活タラバ蟹出荷のルート確立を目指した。東海~仁川~AIR 便成田空港~満地球である。
タラバ蟹の仕事が早く済み帰国まで2 日間の余裕が有るので韓国の輸出パートナーに依頼をして車で沿岸エリアの韓国ツアーに挑んだのであった。
韓国最南端エリアの田舎町にたどり着いた時に小さな料理屋に入ることになりメニューをのぞくとそこには活アワビの刺身、焼き物が格安でのっていた。たしか店の入り口には水槽が 設置してあり中には、イシモチ、足長タコ、ヒラメ、サザエ、そして小さなアワビが元気に泳いでいたのを思い出した。
もちろん私は普段からあまり食べたことのないアワビを頼むとなんと美味しいことか、と感心した。 店主にアワビのことを細かに伺うと、半島の南部の地域はヒラメ養殖からアワビ養殖にシフトする漁師が増えているとの事で、この韓国南部の全南道県では補助金や融資が盛んにすす められており最近安定的に供給されだしたらしい。
この情報を得た私達はどうしても確認するべきと考え、翌日には木浦( モッポ) に有る県庁の水産課に足を運び養殖関係の担当者と話し合いの時間をいただくことに。そこで「今後2 ~3 年後にはこの全南道のワンド市から数千倍の数量のアワビが生産される可能性があるであろう」との情報を手に入れてのである。
しかし、現在の価格を現地アワビ業者にたず ねると日本の価格と全く変わらない値段を提示され驚いた。これでは商売になるわけが無いと考えた私は、その後鮑をあきらめ日本でタラバ蟹の輸入ビジネスに取り掛かかることに。 しかし、日本に戻ってから数ヶ月した頃にどうしても気にかかっていたアワビの情報をもう一度調べてみると驚くべき内容にふれることができた。通関統計を調べると日本向けアワビ は2003 年度はわずか400kg のみであった。
もう一度現地アワビ業者に価格提示を依頼。やはり回答は7,000 円/kg であり、輸入しても利益が出ない状況であったが、300kg 分飛行機 便で輸入に踏み切りました。マイナスが多少ならば鮮度やパックの仕方、その他の活性率などを確認してみたかったのです。コトコトコトと音を立てて飛行機から出てきた30 ケース のアワビを引き取り自ら開封するとほとんどのアワビは元気に到着したのです。弊社、水槽に活け込み翌日に検品しますとなんとほぼ100% 活性化に向かって動き回っていたのです。
これは行ける!と思いながら全量秤にかけて検量を済ませると、結果は300kg 以上に戻っているではないか。よし!売ってみよう!と決断したものの、採算は輸入価格と販売価格は同 額レベルで利益無しの販売となった。弊社にとってマイナスにはならなかったため、ひと月後にもう一度輸入をしてみようと再トライ。現地側に価格オファーを入れたのですが、なん と価格が500 円/kg 下がっているではないか。
「シメタ!」と思いつつ300kg をオーダーし、2 回目の荷物の到着を確認すると活状態も良く、販売後の採算利益は十分に取れたのであ る。その後は購入する度に浜値は下がり1 年間かけて約3,000 円近く下がったのであった。

その後は飛行機便での少量輸入から1 度に多量の輸入の道を模索し、たどり着いたのが船便輸入でした。韓国南部の全南道のワンドエリアから海水トラックを使い釡山港まで走らせ、 日本からはフェリーに水槽トラックを乗せて釡山港に向かわせたのです。釡山港でドッキングさせて活アワビを載せ替え作業し、またフェリーで日本に戻り夜中に高速を飛ばして満地 球へ戻るピストン輸送成功です。これにより韓国産養殖アワビは日本市場に初めて安定的に搬入され販売に至ったのでした。しかし、まだまだ成功への道のりは遠く、安定に向けた物 流は組めたもののアワビの状態の良い時期や産卵時期、季節ごとの変化などたくさんの問題点を解決しなければならないことも山積です。
課題を解決すべく奔走した私たちは現地に弊社専門の韓国商社と弊社専門の選別水槽持ち企業との排他的契約を締結することになります。これにより持続可能性を高めていくことに大 成功したのです。現在この締結により2004 年~2021 年の17 年間このビジネスを持続可能に導くことができ、その結果、韓国全南道(全南県)県知事から2 度にわたる表彰を受ける こととなったのです。
知事によると日本向けの輸出アワビによってワンド市港町の活性化に繋がり、そして雇用者も数百倍に増えたとの事でした。。
この様な事でアワビは始まり、そして現在のマーケットは安定的に成長しています。現在では1 年間に1,000 トンを上回る数量が日本に輸入されており、弊社以外にもたくさんの輸入 業者が成功されております。
すべてはあの「第一歩から」だったのかもしれません。

Milt of cod 
アラスカ産白子


アラスカ州

「真鱈の白子」

アラスカ州の真鱈白子との関わりは、2003 年にイクラ、アラスカボタン海老、抱卵ニシンの契約にアラスカ州に渡米した時に遡ります。当時、私たちは約50~80 コンテナー準備し 臨みました。アラスカ州から日本に向けて貨物の出荷準備に入ろうとした矢先、突然のイラク戦争に巻き込まれ、発送する船輸送用冷凍コンテナーが無くなる事態に陥ります。コンテ ナー価格も暴騰の一途となり、苦肉の策として真鱈白子の原料を空輸にて輸入することに。いま思い返しますと厳しい環境下であったが故に新規商材が誕生したのではないかと感じます。
生白子の初年度は某大手商社の手を借り、約50 トンを入荷し、翌年の2005 年度は約100 トン、2006 年度以降は約150 トンと順調に日本搬入に成功しています。 成田空港に到着後ただちに木更津の満地球第二工場に持ち込み、加工。弊社の生白子原料は到着して翌日には1kg 入×9p=1 ケースに加工されて全て最速出荷されるため現地で魚か ら腹出しされた生白子をお客様のお手元までお渡し出来る最速企業なのです。このことから「満地球生白子の鮮度は抜群」との評価をいただくに至っています。更に、北海道、四国、 中国地方、九州、沖縄へ飛行機便にて輸送するネットワークを構築する事で全国市場に同日販売を可能にしています。弊社は生白子のお客様のご使用期間の延長に寄与できる唯一の物 流システムに成功した企業といえるのです。
魚の内臓の一部の鮮度劣化を防ぎ、いち早く皆様にお届する事こそがお客様にご満足いただけるスキルでると自負しており、商品管理の時短に集中していただくことがお客様の繁栄に つながると確信しています。ぜひ弊社の商品とサービスをご活用ください。